こんにちは。ラッピーです。
今回の記事は、新NISAで高配当株への投資をして、配当収入を得たい人に向けた記事です。高配当株は、新NISAのスタートにより非課税で安定した高配当収入が貰えるメリットが注目されています。
しかし、銘柄としては日本、アメリカ、欧州、新興国など様々な投資対象があり、信託報酬や期待リターンなども様々で、どれを選んだらいいか困っている方も多いと思います。
そこでこの記事では、代表的な銘柄5つの特徴を紹介し、それぞれを比較して投資スタイルに合った高配当株の選び方のヒントをお届けいたします!
高配当株5銘柄の概要
まず、今回選んだ5銘柄の基本情報を一覧表にまとめてみました!
投資対象から信託報酬、期待リターンなど銘柄選びに重要なポイントを網羅したのでぜひ見てみてください!
銘柄名 | 投資対象 | 信託報酬 | 期待 リターン | 特徴 |
VYM(バンガード米国高配当株式) | アメリカ | 約0.06% | 年3~4% +株価成長 | セクター分散が良く配当利回りが安定している |
iシェアーズMSCI日本高配当株ETF(1478) | 日本 | 約0.20% | 年3~4% | 財務良好な日本高配当株中心の運用、安定性がある |
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式) | アメリカ | 約0.07% | 年4~5% | 利回り重視の運用、価格変動は大きい |
DEM(ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド) | 新興国 | 約0.63% | 年5~6% +値上がり期待 | 高利回りな新興国中心、価格変動が大きい |
EUDV(iシェアーズ欧州高配当株式) | 欧州 | 約0.58% | 年4%前後 | 欧州高配当の大型配当株中心、価格変動が大きい |
各銘柄の特徴とオススメランキング
では、次に前章の情報をもとに各銘柄の特徴を見ていきましょう!
✅オススメ第1位:VYM(バンガード米国高配当株式)
VYMはアメリカの大型・中型の高配当企業に広く分散投資していて、中身としては金融やヘルスケア、生活必需品など堅実なセクターが中心になっています。
配当利回りは高配当ETFの中では低めですが、財務健全な企業が多く、安定性に優れています。また、信託報酬も非常に低くコスト面でのメリットも大きいため、総合的に見て初心者に一番オススメできる銘柄です。
◎おすすめポイント ・安定性や分散性に優れている ・信託報酬が約0.06%と非常に低コスト ・アメリカ経済の成長に合わせて長期的に安定したリターンが見込める ◎デメリット ・配当利回りが低め(年3~4%程度) ・為替リスクあり(日本円~米ドル) |
✅オススメ第2位:1478(iシェアーズMSCI日本高配当株式ETF)
この銘柄は、日本国内の財務健全な高配当企業を中心に投資しています。国内株であるため為替リスクがなく、日本円で直接購入できます。
配当利回りはVYM同様に3~4%と低めであるものの、コスト面では信託報酬が約0.2%と高配当ETFの中では低めの部類であるため、比較的安心して投資することができます。
◎おすすめポイント ・円建て購入可能で、為替リスクなし ・信託報酬が約0.2%と比較的低め ・配当利回りはやや低めだが安定している(年3~4%程度) ◎デメリット ・セクター分散にはやや偏りあり(金融、通信系中心) ・長期的成長は他ETFよりも鈍い見込み |
✅オススメ第3位:SPYD(SPDR S&P500高配当株式)
SPYDは有名なインデックス指標のS&P500の中から配当利回りの高い80社を均等比率で組み入れたETFです。配当利回りは年4~5%と比較的高めであり、配当収入を増やしたい方には向いていると言えるでしょう。
ただし、値動きが大きい傾向にあるため、ある程度リスク許容度の高い方に向いた銘柄と言えるかもしれません。
◎おすすめポイント ・利回りが高水準:年4~5%程度 ・均等比率での投資のため、1社の影響を受けにくい ◎デメリット ・金融や不動産など景気変動に敏感なセクターが多いため、ボラリティ(不確実性)が高い |
✅オススメ第4位:DEM(ウィズダムツリー新興国高配当株式)
DEMは新興国(中国、ブラジル、インドなど)の高配当企業に幅広く投資しています。新興国の高成長に合わせて配当利回りが高水準であり、今後も新興国の成長を取り込んで伸びていくことが見込まれています。
その一方、信託報酬の高さや、政治や通貨などの不安定性によるリスクがあり、それによる値動きが大きくなりやすいため、投資のリスク許容度が高い方に向いた銘柄と言えるでしょう。
◎おすすめポイント ・配当利回りが高水準:5%以上 ・新興国の成長を取り込むことができ、分散投資先としてはアリ ◎デメリット ・政治や通貨の不安定性などリスクが高い ・信託報酬が高い:約0.63% ・値動きが大きくボラリティ(不確実性)が高い |
✅オススメ第5位:EUDV(iシェアーズ欧州高配当株式)
EUDVは、欧州の中でも高配当で財務健全な優良企業を厳選して投資しています。配当利回りが比較的安定しており、アメリカや国内、新興国にプラスした分散投資先として向いています。
デメリットとしては、信託報酬が高めであることや、比較的為替や政治的リスクが顕在化しやすい点が挙げられるでしょう。
◎おすすめポイント ・配当利回りが安定:年4%程度 ・欧州内で地域分散できるため、分散投資銘柄としておすすめ ◎デメリット ・信託報酬が高い ・地域柄、為替・政治的リスクが顕在化しやすい |
投資戦略別の選び方
では、これまでの内容を踏まえて投資目的別にみた投資戦略をご紹介します!
✅安定した配当収入が欲しい
配当収入が見込める銘柄をおさえつつ、値動きが大きくなり過ぎないような銘柄を中心に構成します。不労所得が欲しい人や、生活費の補填などを考えたい人に向いています。
・おすすめ銘柄:VYM、SPYD、1478
✅長期的な資産形成を狙いたい
配当収入だけでなく、資産の成長性を重視した組み合わせです。安定した成長が見込めるVYM(アメリカ)と、大きな成長が見込めるDEM(新興国)の組み合わせで配当+資産価値のアップを狙えるでしょう。
・おすすめ銘柄:VYM、DEM
✅できるだけリスクを抑えたい
投資でリスクを抑えたい方向けに、値動きが小さく、低リスクでバランスの良い銘柄をおススメします。国内株も入っているため、為替リスクも最小化しています。
・おすすめ銘柄:1478、VYM
✅地域分散、通貨分散を意識した投資をしたい
アメリカ株への集中を防ぐため、欧州と新興国を含めた他地域型の分散ポートフォリオも検討の価値がると言えるでしょう。ここに国内やアメリカ株も少額入れて、より分散性を高めてもいいかもしれません。
・おすすめ銘柄:EUDV、DEM
まとめ
今回の記事では、高配当株のオススメ銘柄を紹介しましたがいかがだったでしょうか。高配当株も配当利回りやリスク、信託報酬などの面で様々な特徴があり、個人の投資目的に合わせた組み合わせが重要となっています。
筆者はVYMで安定した配当収入を得つつ、分散のため欧州と分散に投資していますが、より資産を得たい人は新興国にも投資するのがいいかもしれません。
この記事を参考に、ぜひ自分に合った高配当ETFをご検討いただければと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!