こんにちは。ラッピーです。
今回は、貴金属資産(金、銀、プラチナ)の特徴と、貴金属資産への投資戦略などについて解説します!
貴金属投資は、株式などと異なる「実物資産」として注目されており、特に金は有事の際に資産を守るための「安全資産」として多くの投資家に選ばれています。
実際私も1年少し前に60万円分の金を購入し、現状プラス20万円以上(30%以上)の含み益を出していたりします。
本記事では、初心者でもわかりやすいよう、金・銀・プラチナそれぞれの特徴と投資戦略を解説し、自分に合った資産形成を考えるヒントをお届けします。
貴金属投資とは?
貴金属投資は、金(ゴールド)、銀(シルバー)、プラチナといった希少金属を購入・保有して資産として保有したり、売却して売却益を得ることを指します。投資手段としては主に以下のものがあります。
- 現物購入(地金・コイン):貴金属そのものを資産として保有する。資産をなくしたり盗まれたりしないように、安全に管理することが必要
- ETF(上場投資信託):高配当ETFなどのように投資銘柄として手軽に売買でき、価格も分かりやすい
- 投資信託や純金積立:少額から毎月積立できる方式
では次に、具体的な貴金属資産の特徴やメリットとデメリット、過去の実績についても見てみましょう!
特徴 | 価格の 安定性 | 成長性 | リスク | ボラリティ | 流動性 | |
金 (ゴールド) | 価値保存資産、価格が安定していて有事に強い | 高 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 中程度 | 非常に高い |
銀 (シルバー) | 価格が工業需要にされやすい | 低 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 高め | 高い |
プラチナ | 希少で価格変動が大きい | 中~低 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 高め | やや低い |
✅金(ゴールド)
金は「有事の金」とも呼ばれるように、インフレや金融不安、地政学的リスクなどの局面で価格が上昇する傾向にあるため、貴金属資産の中では最も人気があります。
金そのものが世界共通の価値保存手段としての役割があり、流動性も高く、価格も安定して上がっているため長期保有に向いています。
過去10年ほどでは、4300円/g程度→17000円/g程度と約4倍もの上昇を見せており、特にこの5~6年で10000円/g以上も上がっているため、保有しておけば勝手に価格が上がっていくことが期待できるでしょう。(引用:田中貴金属工業株式会社|年次金価格推移)
◎メリット ・インフレ時のリスクヘッジ資産として強い ・世界中で換金性が高い ・価格が安定的に上昇している ◎デメリット ・配当や利息がないため、長期的な成長には限界があるかも |
✅銀(シルバー)
銀は、金と比べて工業用としての用途が多いという特徴があります。
価格は工業需要に大きく左右されるという側面があり、昨今では電子部品や太陽光パネルなどの工業品に必要となって需要が高まっており、価格は上昇傾向にあります。
しかし、過去には2010年~14年くらいで価格が大きく上下したり、1980年頃に一時的に現在の価格並みに急上昇→暴落という動きも見せており、価格の動きが読みづらいことも特徴と言えるでしょう。(引用:田中貴金属工業株式会社|年次銀価格推移)
◎メリット ・価格が比較的安く、少額から投資しやすい ・昨今では産業用として需要が高まっているため、成長見込みが大きい ◎デメリット ・価格変動が大きく、値動きが読みづらい ・値動きの大きさからボラリティが大きい |
✅プラチナ
プラチナは宝飾品や銀と同様の工業用の用途があります。工業用では自動車触媒としての使用が多いため、価格は自動車業界の需要に依存する傾向にあります。(引用:田中貴金属工業株式会社年次|プラチナ価格推移)
銀と同じく直近では価格は上昇傾向ですが、過去から見ると上がったり下がったりを繰り返しており、2010年代前半~後半にかけては下落傾向で、それ以降は上昇傾向といった状況です。
◎メリット ・価格がそこまで高くないので、比較的割安な資産と言える ・貴金属としての希少価値が高い ◎デメリット ・需要の偏りが大きい ・銀と同じく、価格の安定性が低い |
貴金属投資の始め方とおすすめ商品
貴金属資産に投資する具体的な方法としては、現物を手に入れる以外にも証券口座を使って購入・投資する方法があります。具体的な方法は次の通りです。
✅現物購入
金貨や銀貨、延べ棒などを購入する方法。購入方法としては、オンラインショップや専門店で買う方法などがある。
手元に実物を保管することになるため、保管場所への注意が必要だったり、盗難のリスクが伴います。
おすすめ商品としては、田中貴金属工業の「ゴールドバー・シルバーバー」などがあります。(参考:田中貴金属工業株式会社|金地金)
✅ETFに投資
主な商品として、「SPDRゴールドシェア(GLD)」や「iシェアーズ・シルバー・トラスト(SLV)」、「アバディーン・スタンダード・プラチナムETFトラスト(PPLT)」などがあります。
ETFでは信託報酬が0.2%と比較的高めであるものの、少額から取引できて売買がスムーズであり、利便性が高いというメリットもあります。
✅積立型サービス
この方法は、証券会社は銀行が売り出している積立用の銘柄を買うものです。インデックス投資のように、毎月定額で買い付けるドルコスト平均法を使うことができ、価格変動によるリスクを抑えられるメリットがあります。
具体的商品としては、楽天証券の「純金積立」やSBI証券の「銀・プラチナ積立」などがあります。
投資目的別の戦略について
では次に、投資目的別の戦略について、いくつか例を解説します!
ちなみに私の場合はゴールドに全幅の信頼を置いて、戦略①に偏った戦略を取っていますが、それぞれの考え方があるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
✅戦略①:金を中心に投資(インフレ対策、資産防衛)
この戦略はインフレ対策や資産防衛が目的の人にオススメです。
私は金以外にもインデックスやETFの積立投資をしたり、個別株も買っているのですが、これだけではやはりリスクがあると思い、金にも手を出しました(笑)。
ただ、今トランプ関税やらでインデックス・ETFが厳しくなっていて、逆に金は順調に伸びているお陰で、結果的には全体額が何とかプラスになっているので、金特化の戦略は正解だったと思っています!
【具体的な投資例】
・全資産の5〜10%程度を金ETFや金現物で保有(筆者の場合は5%くらい)
✅戦略②:金+銀・プラチナもミックス(リターン重視・成長性狙い)
金一辺倒だけでなく、少額購入可能かつ産業需要で価格上昇が期待できる銀・プラチナも組み入れるのがこの戦略です。
銀・プラチナはともに産業需要による上昇余地があるため、それらの恩恵を受けたい方にはオススメと言えるでしょう。
【具体的な投資例】
・金・銀・プラチナをバランスよく配分(例:金50%、銀30%、プラチナ20%など)
✅戦略③:積立投資(安全性重視、少額からスタート)
貴金属資産への投資をしたいけど、なるべく少額からスタートしたい方にオススメなのが、インデックス投資のような積立投資をする方法です。
【具体的な投資例】
・毎月1000~5000円など少額から積立投資をスタート
・価格変動リスクを平均化しながら、時間を味方につけ長期的に資産形成する
まとめ
本記事では、貴金属投資についてお話ししましたがいかがだったでしょうか。
金・銀・プラチナの存在は知っていても、投資するというイメージがなかった人もいたかもしれませんが、それぞれ深堀していくと投資資産として魅力的な面も多々あります。
特に金はインフレ局面や不況でも価格が比較的安定する傾向にあるため、昨今インデックス投資が流行っていることも踏まえると、分散投資先の1つとして考える価値は大いにあると思います。
ただ、投資に対して慎重な方も多いと思うので、そういう方はまず積立投資などで少額から始めてみるのもアリかもしれません。
以上、ラッピーでした!